「夕暮」
「あっ、坂下クン」
光輝と俺が喧嘩したあの日から、1週間。
夕暮は、あの日からぎこちない笑い方をして
いる。
その姿を見ていると辛い。
けど、頑張って前に進もうとしている。
そんな姿を見ていると、もっと好きになって
くる。
…俺、お前が好きだ。
気づいてるか?
まっ、夕暮のことだから気づいてない。
そんな、ちょっと天然なとこも、魅力のひと
つかなと思う。
「光輝」
「…舜」
あの日から、光輝は俺に遠慮してる。
「もうそろそろ、前みたいに戻れよ」
「…ごめん。俺やっぱ…」
「だから、忘れろ。お前が悪いわけじゃねぇ
から」
「…俺さ」
なんか気まずそうな感じで話し出す。
「映画も終わったし、学校戻ろうかって思っ
てんだ。前の学校から、誘いきてるし」
「は…?」
マジかよ…
あいつ、夕暮はどうすんだよ。
「…奈央のためにも、その方がいい」
夕暮のためにもって…
それじゃあ、お前のためにも夕暮のためにも
なんねぇよ。
…しかも、奈央って。
名前で呼びたくなるほど好きなんだろ?
…あきらめるなよ。
「よくないだろ。夕暮は、お前を今でも好き
なんだ」
「だから…俺が奈央の前からいなくなればい
い。あんな笑顔…見たくねぇよ」
それは…
それは、お前がいつまでも意地張ってるから
だろ?
「…それは、俺も同じだから。だから、光輝
が素直に夕暮と向き合わなきゃいけねぇんだ
よ。夕暮の笑顔には、光輝が必要なんだ」
「…俺には、できない」
「なんでだよ…光輝は、好きな人に好きにな
ってもらったんだ。そんなに良いこと、なん
でそんな簡単に…」
「俺にとっては、奈央と付き合って、別れて
話せなくなる方が辛い」
「なんで別れることが前提なんだよ。お前の
気持ち次第で、ずっと一緒にいることもでき
るんだぞ?」
「あっ、坂下クン」
光輝と俺が喧嘩したあの日から、1週間。
夕暮は、あの日からぎこちない笑い方をして
いる。
その姿を見ていると辛い。
けど、頑張って前に進もうとしている。
そんな姿を見ていると、もっと好きになって
くる。
…俺、お前が好きだ。
気づいてるか?
まっ、夕暮のことだから気づいてない。
そんな、ちょっと天然なとこも、魅力のひと
つかなと思う。
「光輝」
「…舜」
あの日から、光輝は俺に遠慮してる。
「もうそろそろ、前みたいに戻れよ」
「…ごめん。俺やっぱ…」
「だから、忘れろ。お前が悪いわけじゃねぇ
から」
「…俺さ」
なんか気まずそうな感じで話し出す。
「映画も終わったし、学校戻ろうかって思っ
てんだ。前の学校から、誘いきてるし」
「は…?」
マジかよ…
あいつ、夕暮はどうすんだよ。
「…奈央のためにも、その方がいい」
夕暮のためにもって…
それじゃあ、お前のためにも夕暮のためにも
なんねぇよ。
…しかも、奈央って。
名前で呼びたくなるほど好きなんだろ?
…あきらめるなよ。
「よくないだろ。夕暮は、お前を今でも好き
なんだ」
「だから…俺が奈央の前からいなくなればい
い。あんな笑顔…見たくねぇよ」
それは…
それは、お前がいつまでも意地張ってるから
だろ?
「…それは、俺も同じだから。だから、光輝
が素直に夕暮と向き合わなきゃいけねぇんだ
よ。夕暮の笑顔には、光輝が必要なんだ」
「…俺には、できない」
「なんでだよ…光輝は、好きな人に好きにな
ってもらったんだ。そんなに良いこと、なん
でそんな簡単に…」
「俺にとっては、奈央と付き合って、別れて
話せなくなる方が辛い」
「なんで別れることが前提なんだよ。お前の
気持ち次第で、ずっと一緒にいることもでき
るんだぞ?」

