何て、愚かな情事。
゙好ぎという言葉も無しに何度も何度も三浦さんに縋り溺れる私。
それで満足なのかと問われれば、首を横に振ることくらい分かってる。
だってこの関係に満足感も悦楽も得られない。
それでも、三浦さんが言った「逃がさない」という言葉にほんの少し期待を持つのはやはり好きだから。
「菫、俺、妬いてんの。」
「…は?……っ、」
「自分のモンに手出されて何も思わないほど、俺は出来た大人じゃないってこと。」
その言葉が聞こえ、目を見開いた私の右太股が持ち上げられ三浦さんの左肩に担がれる。それと同じ動作で今度は左を。
するっと私の足の間に身を滑り込ませた三浦さんは、その口元にニヒルな笑みを浮かべた。
「あんまり手、やかせんな。」
「ッ……待って…!」
制止の声と同時に挿入され、私の悲痛の叫びは喘ぎに変わり流れた涙だけが虚しく頬を伝った。


