「三浦さん、どうしたんですか?」

様子が可笑しいですよ、と顔色を伺いながらも問いかける私。


三浦さんは、クスリと微笑を浮かべると同時笑っていない瞳を鈍く光らせ言った。



「お前のせい。」

その言葉の真意を探ることなんて出来なかった。


正直、三浦さんを怖いと思ったことは一度もなかったけど…。今日の三浦さんは纏ってる雰囲気が違った。

瞳は色を濃くする――――――――…



「菫は、俺のじゃん。」

「……え、」

「何で抱き締められてんの。こんな時間まで何してたわけ。俺が電話したときに名前呼んだのもあいつだろ。」



質問攻め、と言うよりは全部答えを確信しているくせに聞いてきている。


そんな中、私は脳内でリピートされる言葉の意味をまったく理解できずにいた。




゙菫は、俺のじゃん。゙