驚く暇もなく舌が侵入して来て口内を犯す。歯列をなぞられ逃げても絡め捕られる器用な舌の動きに頭は正常な働きをしなくなる。


唇が離れ、キスの余韻に浸る間もなくジーパンのベルトが抜き取られてしまう。

え?と目を見開き三浦さんを見れば上目で一瞬私を捉え、直ぐにその顔を私の鎖骨の辺りへと埋めた。



まさか、と思い三浦さんの肩を押し返そうとするがびくともしない。

今から三浦さんがやろうとしていることなんて、一つしかない。言っておくが私には玄関で卑猥な行為をする趣味はない。


「三浦さん…ッ!」

「黙れ。」

「っ、」


鎖骨を舐められ不覚にも反応してしまう。声には出さなかったが身体が跳ねたことで三浦さんもそれに気付いている。

でも、本当に玄関でなんてその羞恥に耐えられない。


ぐっと三浦さんの肩を押し返す手に力を入れ、拒否を伝える。