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そして、その日の夜。
私は清水くんと彼の友人達が集まる飲み会に何故かいた。
居酒屋の一角、区切られたスペースの端の方で静かに梅酒を呑んでいれば。どかっと隣に座った人物へ、ゆるりと視線を泳がせる。
「今日、急にごめんな。」
「…ううん。大丈夫。」
緩く首を横に振る私を見て、良かったと呟くのは清水くん。別に予定は無かったしいいんだけど、こんな時でも私の頭の中を占領するのは。やはりお昼、三浦さんからの電話での言葉。
信じられない、と混乱する頭ではその後の授業は出るだけ無駄だった。
だから、こうしてお酒の場でも心ここに在らずと言った感じで一人ぽつんと浮いていた。
まあまず、私がこういう集まりがあまり好きじゃないというせいもあるだろうけど…。


