「…何してるんですか。」
「つか何ソノ嫌そうな顔。」
「………別に。」
「沈黙が肯定してたよな今。」
片眉を持ち上げ、明らかに私を小馬鹿にしたような態度をとる男はなぜ仕事に行ってない。
てか、麻乃さんとの結婚決まったくせに他の女の部屋に来るなんて何の用があるんだ。
「…ご用件は何ですか、カズヤさん。」
そう……真意が見えない来客、カズヤさんに問い掛ければ。
またニヤリと意地悪い笑顔を向けられた。
「さて、菫ちゃん。」
「……。」
「春海にサプライズしたくない?」
「………は…?」
突然来て、いきなり何を言い出すんだこの人。思いっ切り眉をしかめて怪訝さを表した私にカズヤさんは笑顔を浮かべたままの口元で囁いた。
「3日後、春海の―――――――なんだよね。」
「…そうなんですか!?」
「そ。だから、頑張ってねー!」


