当然、胸の暴れ方は尋常じゃなくなるし顔に熱が集中するのも自分で分かる。
三浦さんの柔らかい髪が私の頬を掠める。
「み、三浦、さん…っ？」
「…すっげー、ドキドキいってる。」
「ッ…！」
わざわざ口に出して言われると、余計恥ずかしい。お腹の前で交差する腕に自分の指をそっと添える。
三浦さんの思う、私の気持ちは外れていないと思う。だって、こんなに心臓も、私の身体全身が三浦さんに訴えているんだから―――――――――――…。
「菫、俺のこと……」
「三浦さんは！…どうなんですか。」
「……。」
声を張り上げ。三浦さんの声を遮った私。振り替えれない、顔は見えないけれどきっと今三浦さんは私のことを恨めしげに見下ろしているだろう。
でも、私の気持ちだけ知られて三浦さんの気持ちは分からないままなんて不服だ。狡い。
