三浦さんの隣に腰掛けるなり次々と私へぶつけられる言葉の波にのまれそうだ。
確か前この質問を投げかけられたときは、そんな事聞いて貴方はどうする?と聞いたと思う。
改めて、顔を見合わせて聞かれると答えを口にしにくい。
視線を足下にさ迷わせ三浦さんとの距離を限界まで離そうと、ゆったり身体を倒す。
「…どう、なんでしょうね…」
「流すなよ。」
「……。」
「何、お前もしかして清水くんと」
「違う…!」
離した距離は三浦さんに肩を引き寄せられたことで無に等しくなる。
突然大きな声を出した私に驚きの目を向けてくる三浦さん。気まずさからゆるりと視線を逸らせば、クスリ、と。
斜め上から聞こえた小さな微笑の音に、私はスローモーションな動きで顔を上げる。


