――――そうだ。
明日香さんには、三浦さんのことを話している。当然、別れを告げたことを言った方がいいのだろうが。
「(…今日は、言わずにおこう。)」
私は静かにそう結論出した。今日は清水くんもいるし、また今度明日香さんと2人の時にでも話をすればいいか。
…なんて。そんなのは言い訳だということは分かってる。
三浦さんと、別れたんだと自分の口からハッキリと言葉にするのが嫌なだけで。嗚呼、もう、何てぐだぐだなんだ私は。
と。
時計は何時の間にか昼休憩が終わる時間に迫っていて。
明日の晩に3人でご飯を食べる約束を交わし、私と清水くんは別れた。
誰かと会話を交わしていても、その人がする仕草や表情を三浦さんと比べてしまう私は。最低な女だと思う。
――――さよならを告げたのは、私。
なんでもう、後悔してるんだ。


