囚われジョーカー【完】





それがどういう意味か分かる辺り、どう返事を返せばいいか分からず戸惑っていると。

三浦さんは薄く笑い私の腰を強く掴む。



「っ、いや…!」

「……、」

「最低、です…っ、私じゃ、ないくせに…!!」



止まっていた筈の涙は、目尻を伝いそのままシーツを濡らす。

ぼやけてしまった視界では三浦さんを捉えることが出来ないが、きっと彼はあの無表情だろう。



三浦さんは、私に重ねてあの女性を見ているのだろうか?

愛してあげる、なんて。結局は都合の良い女に戻すための餌みたいなものだったのか?



どの道、私はアサノさんにはなれないのだから。


考えるだけ無駄。余計自分が惨めになってくるだけだ。





「私を、見てくれないくせに…っ、」

「……痛かったら、言って。」



「っ、…アッ…!」



私はの悲痛な叫びは、三浦さんの挿入により途切れ喘ぎへと変わった。