思わず、私も会釈を返せばその視線は相手が緩く解いてくれた。
やばいやばい。それよりも、優しい人だな。外していた視線をもう一度その人に向ければ大人の女を印象づけるような美人だった。
華やいでいるように感じる彼女の雰囲気に見入っている
と。
ポケットに忍ばせていた携帯が振動する。
そっとレジへ入ると、屈んで隠れながら携帯を開く。メールを受信したらしく、私は誰だとそれを開き。
「っ、」
瞬時に口元を片手で覆った。
だって、送り主の名前が゙三浦さん゙だったから。何度も読み直して、それが間違いじゃないことを確認する。
急いで本文を確認。改行も絵文字もない文面。


