紙袋をテーブルの上に置き、私は清水くんと共にスタッフルームを後にした。
結構お客さんの数が多く私と清水くんと叔父さんの3人で回すのは大変だったけど、なんとかお昼時の山を越えた。
「昼過ぎると、暇だよねー。」
「だね…」
客足はパタリと途絶え、店内には数組のOLさんがいるだけ。多分、この近くの会社だろうな…と、いうことは。
三浦さんのこと、知ってるかもしれない…。
あんまりにも見つめすぎたのか。一人のOLさんとバッチリ視線がかち合ってしまった。
内心どうしようかと焦る私に、その人は柔和な微笑みを浮かべ軽く会釈をする。


