もう嫌、苦しい。三浦さんと繋がっていることがツライ。
三浦さんは、はあと短く息を吐き出すと私の額にキスをして
「お前、狡いよな。」
「…それは、」
それは、三浦さんの方じゃないですかと反論を述べようとしたした私の声は突如激しくなった律動によって掠れてしまった。
二人の間にこもる熱く荒い吐息と、大きくなるスプリングの軋む音。
いつものように意識を手放すことが出来なかったのは、きっと心が泣いているから。
三浦さんとの繋がりが、苦しすぎて意識は朦朧としているのに頭はハッキリ覚醒している。
分からない、見えない、三浦さんの言葉の真意が。
――――どうして、
どうして、三浦さんは「逃がさない」とまで言っておいてその先を曖昧なものにしてしまうのか。
…それが、分からない。


