触れ合っただけの唇は直ぐに離れ、私は三浦さんの首に回している腕の力を緩めた
が。
起こそうとしていた身体は瞬時に三浦さんに押し倒されたことによって深いシーツへと再度沈められる。
そして、降ってくるのは激しいキスの嵐。
角度を変えては深く交わろうとする口付け。すぐに荒々しく舌が口内に侵入して来て、逃げる私の舌を絡め捕る。
胸板を押し返してはみるがびくともしない。三浦さんの片手が私の後頭部へと回り、自分の方へと引き寄せるから痛いくらいに唇は強く重なった。
「…っ、ん、」
くぐもったような甘い声が室内に響いて、お互いに動く度にベッドがギシギシと軋む。
「……菫…」
三浦さんが私の名を呼ぶ為に離したことでやっと解放された唇。
私は豪快に空気を貪った。本気で、意識が飛びそうになっていた。


