図星を指されてしまい、墓穴を掘らないよう私はきつく口を結んで黙り込む。
清水くんは、困ったように笑い。そんな顔しないでよ、と呟くと私の頭をぎこちない動作で撫でた。
゙三浦さんとは違ゔ体温を感じる。
髪を梳くようにして首筋の方へ向かいゆっくりと流れていく手が切なくて。清水くんの今の心情を助長している。
私まで、彼の思いを実感する度に胸が苦しくなる…。
「………ごめん。」
「謝んないでよ、俺まだ諦める気ないよ?」
「……、」
「三浦さんより俺の方が篠宮を理解していく自信あるから。」
その自信はどこから来るのかと、若干呆れたけど。清水くんの屈託ない笑顔を見たら自然に頬が緩んだ。
彼の気持ちに応えることは私には出来ないと思う。
だって、私は彼に似合うような女じゃない。かといって三浦さんに似合うような女でもない。


