大切なもの




「ん?いちじゃん」

教室に戻ると、男子が暑さと格闘していた。
タカはというと、Yシャツのボタンをあけてる。
チャラいなー、なんて。


「チャラいなー、まあ暑いからしゃーないけどさ」

そう言って、椅子に座る。
そして実は入ってた保冷剤を取り出す。


「使う?」

なんて差し出すと、犬のようにウンウンと頷いた。
カワイー。
どっちかというと、子犬かな。



「ほいよ」

そう言って手渡すと、首に当てはじめた。