大切なもの


ウンウンと一人で頷いて、先に走り出す。
「ずるっ」て言う声は勿論気にしなーい。


先についたあたしはいい場所を独占。

そのあとズルズルと入ってきた女子たちは、水を飲んでいた。


「あっついね………」

美波はあたしの隣に腰をかけ、パタパタとスカートで扇ぐ。
ウン、と頷くと、反対側の隣に朋美。

「こんなんで練習したら死ぬんだけどー」

フゥ……と大きい溜息を吐く。
体力には自信があるんだけどね?あたしたちは……。

でもこんなんでずーっとやってたら倒れるよ?
求む、氷!


「保健室行って、氷欲しいなー」

なんて言ってると。


「いいね、ソレ」

…………って、は?
今から?


「ちょっとぉ!あたしが言ったんだけど!!」