大切なもの



美波がかなり投げ方いいから、大丈夫だと思う。
ともちんは……肩いいよ!ウン。

そんであたしは1人、壁に向かってひたすらピッチング。


「あの……」

あたしの後ろには、同じ一年生の部員・那美。
どうしたんだろ?と思いつつ、話を促す。


「投げ方、教えてください!」

へ?
投げ方教えてんのは、あたしじゃないよ?

すると美波がやってきた。


「ごめん、那美はいちの投げ方に憧れてるらしくて……」

申し訳なさそうに美波が呟く。
謝るほどでもないけどね。


「あたしでいいなら、いいけど」