大切なもの



「なんだよその目……」

苦しそうに眉間に皺を寄せた。
いや、こっちのせりふだって。

アンタだって随分潤んでるよ?


「まあまあ」

宥めたあたしは机の影で本を読み出す。


「何読んでんの?」

あたしは視線を動かさず、「ソフトの」と言った。
ふぅーん、と言ったタカは顔を伏せた。


横から見ると……、結構整った顔してるよね。


……ってあたし、可笑しくね!?