大切なもの



バキッ

「ってえ!」

背中を叩くと、いい音がなった。
お、ナイス。


「ナイス!タカの背中っ」

ケラケラと笑って、背中を弱い力でバシバシ叩く。
タカは「まじで痛いって……」と背中を擦っている。


「うるさいぞー一原と高杉!
仲いいのはわかるけど、黙っとけー!」

先生があたしたちを指摘してきた。

周りはクスクスと笑ってくる。
うっ……はずかしい。

最悪だ!


「タカのせいだ」

若干涙目になって睨むと、ウッと息を呑んだ。
あたし、嘘泣きだけは得意なんだよね。