「保体委員にみんなのタイム渡すから、それで決めろ」

そういえば前、体育で計ったねタイム。

「いち何でこんなにはやいの!?」

保体委員の優花が叫んだ。
あたしの100mタイムは……、13秒25。


「そうでもないよ?」

男子より遅いし。
男子に負けるとか屈辱的。


「男子に勝とうとするほうが可笑しいよー」

みんなどうかしてるんじゃない……?


「いちは100mでいいよね!
あと美波チャンも800mはやいから……」

そんなこんなで優花中心に決めていった。


種目は、あたしの予想通りだった。