大切なもの



ニィと笑って、ピースサイン。
二人ともおぉー、と拍手をしてる。

「いち、やべぇ!ちょっと神ってる☆」

朋美が教えてー、て抱きついてくる。
誰が教えるかボケ。
あたしの特技が奪われるだろーが。


「アハハハ」

笑って誤魔化す。
朋美にはこれが通じるんだな。


「じゃあ教室戻ろっか?」

てかもう授業始まっちゃってるし。
まさか誰も閉じ込められるとは思わなかったよ。



「閉じたヤツ……今度コロス★」

黒笑いと低い声。
美波と朋美はビクッと震えた。


「いちぃー」

美波はギュッて抱きついてくる。


「あたしもコロス」

えぇ――――!?
そうきたか。

美波のことだから止めにきたのかと……。