大切なもの


「でもやっぱソフトボールは楽しいよ」

美波は微笑んだ。
あたしも微笑み返す。

ソフトボールは辛くて……やめたくなることもある。
だけど、……みんながいれば。

あたしはどんな壁も乗り越える。



「なんかでっかい壁って感じで、壊そう!って気になるよ」

美波が「そうそう!」と言って、笑いあった。
やっぱ楽しいな。
こうやって話すの……。


「じゃ美波。バイバイ」

家の前につき、美波を振り返る。

「ウン、バイバイ」

そして去ろうとする美波を呼び止めたあたしは、「気ぃつけてね、帰るの」て言った。

「ありがと」

美波はニコッて笑って、去っていった。