大切なもの



グローブといろはすを持って、ベンチに座る。
遅いし、来るの……。


あたしは暇つぶしにボールを弄る。

すると汗だくになったタカがいた。



「ハァ……ハァ……、は、はやいな……」

膝に手をつき、呼吸を整えていた。


なんか滑稽。


「早くピッチングやろうよ。
あたし、楽しみなんだから」

フッと笑う。
タカってうまいらしいから、相当ピッチングうまいだろうなぁ。