最初にここに来た時には、自分が寝転がるスペースくらいしか与えられていなかったが、教育が進むにつれ、少しずつ広いスペースを与えられていた。
身体を横たえる場所の他に、少し勉強をする余裕のある場所もある。
特にこれといった持ち物などなかったが、学ぶのに必要な本やノートなど、置いておくだけの余裕がある。
ここに来る以前に持っていた物がある者は、後生大事にそれをしまったりしていた。
ある日、上の連中が大挙して俺のスペースにやってきた。
そして、俺の持ち物の全てをひっくり返し、何かを探す。
俺には、訳が判らなかった。
俺が持っているのは、連中に与えられた物だけだ。
一体、何を探そうというのか。
程なくして、連中はその何かを見つけたようだった。
あたりに緊張が走る。
連中の一人が手にしていたのは、古びて錆びたネックレスだった。
身体を横たえる場所の他に、少し勉強をする余裕のある場所もある。
特にこれといった持ち物などなかったが、学ぶのに必要な本やノートなど、置いておくだけの余裕がある。
ここに来る以前に持っていた物がある者は、後生大事にそれをしまったりしていた。
ある日、上の連中が大挙して俺のスペースにやってきた。
そして、俺の持ち物の全てをひっくり返し、何かを探す。
俺には、訳が判らなかった。
俺が持っているのは、連中に与えられた物だけだ。
一体、何を探そうというのか。
程なくして、連中はその何かを見つけたようだった。
あたりに緊張が走る。
連中の一人が手にしていたのは、古びて錆びたネックレスだった。



