そして、念願の昼休みが訪れた。
先にお礼をするのも何だし、彼女からアロマだかなんだかを受け取ってから、一緒にジュースでも買いに行く、というのが僕の作戦その2。
とりあえずは、楽しいランチタイムを過ごさねば!
「秀悟、こっちこっち!」
早速、日高樹里が、秀悟を誘う。
しめしめ。
これで4人で食べれば、大木みくるは必然的に僕と話をしなければならない状況になるのさ………ふはははは。
ああ、壊れてる場合じゃない。
「はい、水瀬くん」
弁当を広げたとたんに大木みくるから手渡された。
それは、なんかキレイにラッピングされたモノで…。
「え? これ? 買ってきたの?」
「うん。昨日の帰りに。開けてみてよ」
「うん」
開けてみると、なにやら小さな瓶。
中央に「ラベンダー」って書いてあるラベルがある。
「ラベンダーは安眠効果があるんだ。リラックス作用もあるんだよ。
コロンとか部屋に香りを広げるタイプのもあるんだけど…、男子の部屋でそれってちょっとかなぁって思って…。これはね、布とかにつけるタイプのものなの」
貸して、と大木みくるが小瓶に手をのばす。
ふたを開けて、自分のハンカチを取り出すと、数滴たらしてみせた。
「こうやって、パジャマとか、枕に少しつけて使うの」
ハンカチを僕に差し出す。
僕は、匂いをかいでみた。
ラベンダーってこんな香りなんだ…。
と、思う以前に、彼女のハンカチを渡されて匂いをかいでる状況の方に頭がいっていたりして。
「ありがとう。いい匂いだね、これなら熟睡できるかなぁ」
言いながら、ハンカチを返す。
ところで、状況が変わってしまった!
作戦を急遽練り直さねば・・・・
まさか、彼女が僕の為にわざわざ買ってきてくれると思わなかったから…。
でもここで、「お金払うよ」ってのはやっぱり無粋だよなぁ。
どうしよう~~!!
先にお礼をするのも何だし、彼女からアロマだかなんだかを受け取ってから、一緒にジュースでも買いに行く、というのが僕の作戦その2。
とりあえずは、楽しいランチタイムを過ごさねば!
「秀悟、こっちこっち!」
早速、日高樹里が、秀悟を誘う。
しめしめ。
これで4人で食べれば、大木みくるは必然的に僕と話をしなければならない状況になるのさ………ふはははは。
ああ、壊れてる場合じゃない。
「はい、水瀬くん」
弁当を広げたとたんに大木みくるから手渡された。
それは、なんかキレイにラッピングされたモノで…。
「え? これ? 買ってきたの?」
「うん。昨日の帰りに。開けてみてよ」
「うん」
開けてみると、なにやら小さな瓶。
中央に「ラベンダー」って書いてあるラベルがある。
「ラベンダーは安眠効果があるんだ。リラックス作用もあるんだよ。
コロンとか部屋に香りを広げるタイプのもあるんだけど…、男子の部屋でそれってちょっとかなぁって思って…。これはね、布とかにつけるタイプのものなの」
貸して、と大木みくるが小瓶に手をのばす。
ふたを開けて、自分のハンカチを取り出すと、数滴たらしてみせた。
「こうやって、パジャマとか、枕に少しつけて使うの」
ハンカチを僕に差し出す。
僕は、匂いをかいでみた。
ラベンダーってこんな香りなんだ…。
と、思う以前に、彼女のハンカチを渡されて匂いをかいでる状況の方に頭がいっていたりして。
「ありがとう。いい匂いだね、これなら熟睡できるかなぁ」
言いながら、ハンカチを返す。
ところで、状況が変わってしまった!
作戦を急遽練り直さねば・・・・
まさか、彼女が僕の為にわざわざ買ってきてくれると思わなかったから…。
でもここで、「お金払うよ」ってのはやっぱり無粋だよなぁ。
どうしよう~~!!



