少し行くと、いつも秀悟と出会うあたりで、暇そうに立っている秀悟を見つけた。
…もしかして…。
「おはよっ秀悟! もしかして、僕のことが心配で待ってた?」
ぽんっと肩を叩き、わざと、軽い口調で聞いてみる。
とたんに、秀悟は真っ赤になった。
長いつき合いだけど、こんなに真っ赤になった秀悟は見たことがない。
「ち、ち、違ぇよ! じゅ、樹里を待ってんの!」
慌てて否定したけど、毎朝僕と一緒になって行くことが多い秀悟が、日高と待ち合わせしてるなんてごまかしなのはバレバレだ。
「ありがとね、秀悟。…うん、昨日もだし。ほんと、ありがとう」
更に僕がそう言うと、秀悟はもごもごと「べつに…」などと呟いて、さっさと歩き出して言ってしまった。
「あたし、お邪魔だったかなぁ?」
くすくす笑いながら、みくるちゃんが言うくらい、秀悟の様子はかわいかった。
そして、僕は、彼女と一緒に登校する、という初快挙をなしとげたのだ。
…って、みくるちゃんのおかげなんだけどね。
…もしかして…。
「おはよっ秀悟! もしかして、僕のことが心配で待ってた?」
ぽんっと肩を叩き、わざと、軽い口調で聞いてみる。
とたんに、秀悟は真っ赤になった。
長いつき合いだけど、こんなに真っ赤になった秀悟は見たことがない。
「ち、ち、違ぇよ! じゅ、樹里を待ってんの!」
慌てて否定したけど、毎朝僕と一緒になって行くことが多い秀悟が、日高と待ち合わせしてるなんてごまかしなのはバレバレだ。
「ありがとね、秀悟。…うん、昨日もだし。ほんと、ありがとう」
更に僕がそう言うと、秀悟はもごもごと「べつに…」などと呟いて、さっさと歩き出して言ってしまった。
「あたし、お邪魔だったかなぁ?」
くすくす笑いながら、みくるちゃんが言うくらい、秀悟の様子はかわいかった。
そして、僕は、彼女と一緒に登校する、という初快挙をなしとげたのだ。
…って、みくるちゃんのおかげなんだけどね。



