早くに部室についたつもりだったのに、他の部員はもう着替えも終わりかけている。
歩きながら秀悟としゃべっていたのが悪かったか?
僕らは急いで着替えて、準備運動を始めた。
今まで土日も部活に顔を出していた僕だったので、二日も休むと身体が妙になまっている。
準備運動をしていても、なんだか調子が出なかった。
「水瀬、おまえが二日も休むから、具合でも悪いのかと思ったぞ」
僕がグラウンドに顔を出したとたんに、監督にそんな事を言われてしまった。
「すいません、ちょっと、その、用事で…」
「彼女でもできたか?」
わははは、と監督が豪快に笑う。
どうしようかな、と僕が考えるより先に、
「昨日が初デートだったんすよ。大目に見てやってください」
と、秀悟が脇から言う。
おかげで、びっくりした監督が大声をあげて、僕に彼女が出来たことは、部員中に広まってしまった…。
僕って……。
練習中、暇があると誰かしら寄ってきて、どうやって付き合うようになったか、とか、相手はどんな子なのか、とか、とりあえず質問攻めだった。
監督からは、
「お祝いだ」
といって、いつもより厳しいメニューをやらされるし。
……何だかんだ言っても、実は嬉しかったりするんだけどね、僕も。
歩きながら秀悟としゃべっていたのが悪かったか?
僕らは急いで着替えて、準備運動を始めた。
今まで土日も部活に顔を出していた僕だったので、二日も休むと身体が妙になまっている。
準備運動をしていても、なんだか調子が出なかった。
「水瀬、おまえが二日も休むから、具合でも悪いのかと思ったぞ」
僕がグラウンドに顔を出したとたんに、監督にそんな事を言われてしまった。
「すいません、ちょっと、その、用事で…」
「彼女でもできたか?」
わははは、と監督が豪快に笑う。
どうしようかな、と僕が考えるより先に、
「昨日が初デートだったんすよ。大目に見てやってください」
と、秀悟が脇から言う。
おかげで、びっくりした監督が大声をあげて、僕に彼女が出来たことは、部員中に広まってしまった…。
僕って……。
練習中、暇があると誰かしら寄ってきて、どうやって付き合うようになったか、とか、相手はどんな子なのか、とか、とりあえず質問攻めだった。
監督からは、
「お祝いだ」
といって、いつもより厳しいメニューをやらされるし。
……何だかんだ言っても、実は嬉しかったりするんだけどね、僕も。



