「何故、そこまでの事をしたんだ? 俺には、おまえのそのネックレスとやらの事は全然判らない。…だが」
大きく息を吸う。
「おまえが仕組んだんだという事は判った。俺のところにそのネックレスを置き、盗難騒ぎを起こしたのもな。だが、何故……?」
そう。
俺を陥れようとしたのは判った。
だが、その根本の理由が判らない。
そして、何故そのネックレスで大騒ぎになったのかも。
「…これは、形見だからな。上の連中も、そういった物に対しては寛容なんだ」
シュウは、片手でネックレスを持ち上げ、ひらひらと振る。
「……おまえが邪魔だったんだよ」
そう言い放ったシュウの目は、憎しみに満ちていた。
「おまえを、ただ利用するつもりだったのに、逆におまえに利用される羽目になろうとはな。しかも、私を友達扱いして」
吐き捨てるようにシュウが言う。
その、シュウの口調や表情は、俺が友だと思っていたヤツとは、ほど遠かった。
……こんなヤツ、知らない…。
俺は、呆然としながらシュウを見つめる。
「…友では、なかったと……?」
息を吐くように、囁くような声しか出なかった。
「おまえだって、他の連中に、外面だけ仲良くしてるだろう。同じだ。何が違う?」
シュウは、鼻で笑いながら言った。
「おまえ何かに、友達扱いされて、私が喜んでいるとでも思ったか?」
さらに笑い顔になりながら、シュウは続ける。
「おまえを懐柔する事で、私は自分の評価をあげたかっただけだ。…それなのに、おまえの方が目をかけられるようになるとはな……」
「許せなかった」
最後は、汚い物でも見るかのような目つきで、俺を横目で睨みながら、シュウは言った。
大きく息を吸う。
「おまえが仕組んだんだという事は判った。俺のところにそのネックレスを置き、盗難騒ぎを起こしたのもな。だが、何故……?」
そう。
俺を陥れようとしたのは判った。
だが、その根本の理由が判らない。
そして、何故そのネックレスで大騒ぎになったのかも。
「…これは、形見だからな。上の連中も、そういった物に対しては寛容なんだ」
シュウは、片手でネックレスを持ち上げ、ひらひらと振る。
「……おまえが邪魔だったんだよ」
そう言い放ったシュウの目は、憎しみに満ちていた。
「おまえを、ただ利用するつもりだったのに、逆におまえに利用される羽目になろうとはな。しかも、私を友達扱いして」
吐き捨てるようにシュウが言う。
その、シュウの口調や表情は、俺が友だと思っていたヤツとは、ほど遠かった。
……こんなヤツ、知らない…。
俺は、呆然としながらシュウを見つめる。
「…友では、なかったと……?」
息を吐くように、囁くような声しか出なかった。
「おまえだって、他の連中に、外面だけ仲良くしてるだろう。同じだ。何が違う?」
シュウは、鼻で笑いながら言った。
「おまえ何かに、友達扱いされて、私が喜んでいるとでも思ったか?」
さらに笑い顔になりながら、シュウは続ける。
「おまえを懐柔する事で、私は自分の評価をあげたかっただけだ。…それなのに、おまえの方が目をかけられるようになるとはな……」
「許せなかった」
最後は、汚い物でも見るかのような目つきで、俺を横目で睨みながら、シュウは言った。



