澤城くんの肩を押して抵抗すれば、私の後頭部に手を回して、さらに深く口づけてくる。 息が苦しくなって薄く口を開くと、するりと生暖かいものが口の中に入ってきた。 それを澤城くんの舌だとわかるのにそう時間はかからなかった。 舌が私の口の中で動く回って、 「…っん」 とつい変が声がでる。 それに驚いて、恥ずかしくて、顔が赤くなるのが自分でわかる。 しばらく口づけた後、唇が離された。 私は腰を抜かしていたようで、掴んでいた手を離されたら、再度椅子に座ってしまう形になった。