「えっ。」 と驚いた顔で固まる山田くん(仮)。 ごほん、とわざとらしく咳払いして、 「そ、そっか。僕澤城 澪っていうんだ。よろしくね」 とほほ笑みながらいった。 聞き覚えのある名前だった。 どこで聞いたんだろう、としばらく考えて…。 「あっ!」 と大きな声を出してしまって慌てて手で口を覆う。 「?」 不思議そうに山田く…じゃなくて、澤城くんは首をかしげた。