放課後。
いつも一緒に帰っている憐ちゃんが
「今日彼氏がどうしても一緒に帰りたい、ってうるさくてさあ…。悪いけど、彼氏と帰ってもいいかな?」
ととても申し訳なさそうに言うから、
「全然いいよ!彼氏のいうこと聞いてあげないと!」
と笑顔で帰してあげた。
ありがとね、といいながら走って憐ちゃんは教室を出ていく。
私は、まだ帰らなくてもいいかな、と空を見上げる。
少し残っていたクラスメイトも、段々といなくなっていく。
大分日も暮れてきて、教室には私1人。
なんだか眠くなってきて、机に突っ伏していたら、
ばぁん!!!
とすごい音が聞こえて、驚いた私は反射的に体を起こした。
「な、何…?;」
