「あー。
あいつは私たちと同じ学年の澤城 澪だよ。

とにかく顔がよくてさー先輩からも、もちろんうちら1年にも王子様だってすっごいもてはやされてんの。」


うんざりした顔で憐ちゃんは言う。



「へえ…。そんな人がいたんだっ」



「知らないのって、あんたぐらいだと思うよー。他の学校から見に来る女子もいるぐらいの有名人なんだから」



あきれ顔の憐ちゃん。


そして続ける。




「顔がいいうえに、運動神経もよくて、頭もよくて、スタイルもよくて、性格もいい。もう完璧な超人」



「へえ…。」






まあ。





3次元の男なんてたかが知れてる。