「え、しらない…。憐ちゃん知ってるの?」




「あんたさあ…男に興味ないのも体外にしといたほうがいいって。

せっかく顔可愛いのにっ、もったいない!」




呆れ半分、怒り半分、という顔で憐ちゃんは言った。




「えへへ…。だって私、3次元の男にはとことん興味なくてさー」




といったら、憐ちゃんはふぅ、とため息をついた。



憐ちゃんは私がヲタクであることを知っている数少ない人の1人だ。




「あんたが2次元好きなのもわかるけど…、彼氏の1人ぐらいいてもいいと思うよ?

前告られてたじゃん。適当に付き合えば?」



憐ちゃんは、顔もよくて、スタイルも抜群。

今も彼氏がいるし、見た目からしてすごい経験豊富そう…。



「私は、自分が相手のこと好きで、尚且つ相手も私のこと好きな人と付き合いたいの!
その人はきっと沖○くんみたいな美少年で、王子様で…」


「はいはい、ストップ」



私の頭をはたきながら憐ちゃんが止まりそうにない私の妄言に文字通りストップをかけた。