恋人という名のゲーム

何も言えなかった。ただ、怖いと思った。

否定されたかったのかもしれない。本気じゃなかったとしても、いつもの軽い調子で冗談ぽくかわしてくれたら、安心できたのかもしれない。逆に肯定してくれたら、納得したかもしれない。


だけど、突き放すように答えをはぐらかされた。久我くんはもう、これ以上答えてくれる気はなさそうだった。




「そろそろ戻ろうか。冷えてきたし」

言葉を失ったままの私に声をかけた久我くんは、もういつもの彼だった。なんとか微笑み返して、頷くこと
しかできなかった。