「おはよう、きい君」 聞き覚えのあるような、 その声で目が覚めた。 時計を見れば、8月22日。 21日は、終わったようだ。 「ん、おはよう……」 妙に高い声が出た。 そういえばさっきの声は。 慌てて一紗の姿を見れば、 それは俺だった。 俺の顔で、一紗は柔らかく笑う。