家庭科室の甘い味

「だから、そんな目で見つめないで」


長谷部先輩……


だから、どんな目?


そう聞こうとした時


「そんな目で見つめられたら、俺、止まらないよ?」


えっ?


「ねぇ……、茜ちゃんの事、食べていい?」


えぇっ!?


私が驚いていると、私の返事を聞かずに、長谷部先輩は私の口を塞ぐ。


「…んっ……」


そして、長谷部先輩は私を食べるようにキスをする。


長谷部先輩は、私の口、目、耳に順にキスをし、私の首元まで降りていくと、チクッと何かを感じる。


「せ……ん…ぱい?」


やっと口にした言葉に


「俺の、っていう印」


長谷部先輩は真剣な目をして、まっすぐ私を見つめる。