家庭科室の甘い味

「せ、せんぱい?」


そんな長谷部先輩の行動にドキドキしていると


「俺の分もある?」


長谷部先輩は顔を上げ、私を見ながら言う。


「はっ、はい!もちろんです!」


長谷部先輩の顔が近くにある。


私の顔はすごく赤くなる。


長谷部先輩は私の手を取り


「やった!じゃぁ、帰ろうか」


嬉しそうに私を見つめる。


「はい」


私が返事をすると、手を繋ぎ歩き出す。