「長谷部先輩っ!!」


私は勇気を出して声を掛ける。


長谷部先輩はやっぱり、いつものように山川部長の隣に座っている。


「あっ、あの……。頑張って作ってみたんで……。だから、あの……、た、食べて下さい!」


私の顔は、きっと真っ赤になっていたと思う。


そして、長谷部先輩と山川部長はすごく驚いていた。


長谷部先輩は山川部長に耳元で何かを言われ


「菜月、テメッ……」


何故かすごく慌てていた。


山川部長は、そんな長谷部先輩を無視し


「茜ちゃん、ここに座りなよ」


山川部長は、私に席を譲ってくれる。