そして、後片付けも終わり、二人を見ると拓ちゃんはまだ拗ねている。
もう他の部員達は帰り、家庭科室には私達三人だけになっていた。
「部長が、遅くなりそうだから、鍵よろしくって言って、先に帰ったよ!」
そう言いながら、はるかと拓ちゃんに鍵をジャラジャラっと見せる。
「ごめん!って、拓真っ!帰るから立ちなさい!!」
はるかはお母さんみたいな口調で言う。
だけど、拓ちゃんは、ぷいっと顔を背ける。
はぁ……
痴話喧嘩に付き合いきれない。
「私、先に帰るから。はるかは拓ちゃん連れて帰りなよ!」
呆れながらそう言い、鍵を置いて家庭科室を出る。
私は、長谷部先輩の事を考えながら、一人廊下を歩く――…
もう他の部員達は帰り、家庭科室には私達三人だけになっていた。
「部長が、遅くなりそうだから、鍵よろしくって言って、先に帰ったよ!」
そう言いながら、はるかと拓ちゃんに鍵をジャラジャラっと見せる。
「ごめん!って、拓真っ!帰るから立ちなさい!!」
はるかはお母さんみたいな口調で言う。
だけど、拓ちゃんは、ぷいっと顔を背ける。
はぁ……
痴話喧嘩に付き合いきれない。
「私、先に帰るから。はるかは拓ちゃん連れて帰りなよ!」
呆れながらそう言い、鍵を置いて家庭科室を出る。
私は、長谷部先輩の事を考えながら、一人廊下を歩く――…

