ある日、長谷部先輩と電話で話していたら


『茜ちゃん、初詣、一緒に行かない?』


「一緒に行ってもいいんですか?」


今、長谷部先輩は受験勉強の追い込み中。


だから、一緒に初詣に行く事はできないだろうと諦めていた。


私が初詣に行った時に、お守りを買ってこよう


そう思っていた。


『あぁ、一緒に行こうな?』


電話から聞こえる長谷部先輩の優しい声。


「はい」


私は、


“長谷部先輩と一緒に年を越せる”


その事がすごく嬉しかった。