家庭科室の甘い味

―次の日―


お昼前、はるかを迎えに行き、近所の神社に向かう。


俺達はお参りをし


「ねぇ、おみくじ引こうよ!」


俺ははるかの腕を引っ張った。


やっぱ、初詣って言ったらおみくじでしょ!


そして、ジャランジャランとくじを引き、巫女さんに番号を伝え


「せーのっ!」


俺とはるかは一緒におみくじを見る。


「やった!中吉だっ!」


と、隣ではるかが喜んでるのだけど……


俺はおみくじを見たまま固まっていた。


これ、なんだ?


「どうしたの?」


「これ、何?」


はるかに俺のおみくじを見せると


「あっ、これ“たいら”じゃない?すごいじゃん、拓真!“平”引くのって珍しいよ!」