そんなはるかの声を聞いていたら


「今年も、こうやってはるかと笑っていられたらいいな」


俺はそう思った。


でも、いつまでもこうやって電話をしていたいけどそうはいかない。


だから、


「じゃ、明日ね」


俺がそう言うと


『うん、明日』


と、はるかのすごく寂しそうな声が聞こえる。


「はるか……。そんな寂しそうな声出されたら、切れなくなるじゃん」


『ごめん』


「いや、謝らなくていいんだけど……」


でも、はるかの寂しそうな声を聞いたら


「今すぐ会って抱きしめたくなる」


俺の言葉に、はるかは黙ってしまった。


そうだよな。


電話でそんな事言われても困るよな……


「ヘンな事言ってごめんね」


『ううん』


そして、少し沈黙の後


「じゃ、明日、迎えに行くね!」


俺は明るい声で言った。


そして俺は電話を切る。