「そろそろ、帰ろうか」


「はい……」


茜ちゃんは緊張しながら返事をする。


俺も、すごく緊張していた。


今日はずっと茜ちゃんと一緒にいられる。


二人きりで……


それが嬉しくもあり。


初めて茜ちゃんと一夜を過ごす。


その事に俺はすごくドキドキしていた。


家に着き、俺はお風呂を沸かし、コーヒーを入れ、部屋に戻る。


部屋に入り、茜ちゃんを見てみると、いつものように座っているけど、どこか緊張しているように見える。


俺が茜ちゃんの隣に座ると


「あの……、ケーキ焼いてきたんで、よかったらどうぞ」


「ありがとう」


茜ちゃんが俺の為に作ってくれた事が嬉しい。