クリスマスイブの数日前。


茜ちゃんは嬉しそうに外泊許可が出た事を教えてくれた。


それは、学校の廊下で話していた時の事なんだけど……


俺は嬉しくて、学校だという事も忘れ、茜ちゃんを抱きしめる。


「せ、先輩!?……ここ学校」


俺の腕の中で茜ちゃんは恥ずかしそうにしている。


俺は茜ちゃんの言葉で、ハッと気付き、茜ちゃんから離れる。