家庭科室の甘い味

「やっぱり、ダメだよな……。ごめん、無理言って」


私の頭をグシャグシャってして


「じゃぁ、授業終わってから会おう。迎えに行くから」


長谷部先輩は、にこっと笑う。


「ヤダッ!」


私は首を横に大きく振る。


「えっ?」


首を振った私に、長谷部先輩は驚いている。


「私、先輩と一緒にいたい。だから……、聞いてみる」


『聞いてみる』と言った私に、長谷部先輩はさらに驚いている。


だけど、長谷部先輩はふっと表情を緩め


「ありがとう。でも、ダメならダメでいいんだからな?」


優しく私の頭を撫でてくれた――…