ガチャ ガチャ――…


「ただいまぁー」


玄関の開く音と同時に姉ちゃんの声が聞こえてきた。


ヤバッ!!


姉ちゃん、もう帰ってきてしまった。


俺はスカートの中から手を出し、はるか先輩のおでこにキスをする。


「もう少し、我慢するわ」


はるか先輩の頭を撫でる。


玄関には、まだはるか先輩の靴がある。


それに、そもそも、姉ちゃんは勝手に俺の部屋に入って来ないから、大丈夫なんだけど……


俺が、はるか先輩から離れると、はるか先輩はぎゅっと俺に抱き着いてきた。


「はるか先輩?」


はるか先輩の行動に驚いた俺は、抱き着いて離れないはるか先輩を見る。