「付けていい?」


もう一度聞く。


「うん」


はるか先輩が頷くのを見て、俺はベッドに座っているはるか先輩の後ろにまわる。


そして、はるか先輩の持っているケースの中から、ネックレスを取り出す。


俺は、はるか先輩の綺麗な長い髪を左側に寄せ、ネックレスを付ける。


その後、はるか先輩の横へ行き、ケースの中から、指輪を取り出し


「はるか先輩、手……」


「えっと……」


はるか先輩はどっちの手を出すか迷っている。


「こっち!」


俺は迷っているはるか先輩の右手を取り、薬指に指輪をはめる。


「拓真、ありがとう」


右手の薬指にはめられている指輪を見ながら、はるか先輩は顔を赤くし、すごく嬉しそうな顔をしている。