家庭科室の甘い味

「えっ!?たっ、たくま?」


はるか先輩は驚いていたけど。


「だって、いつもは抱きしめられないでしょ?はるか先輩に触れる事ができないでしょ?だから、いいでしょ?今は……」


はるか先輩の身体を少し離し、はるか先輩の顔をまっすぐ見つめる。


そして、俺はまたはるか先輩を抱きしめる。


はるか先輩を腕の中で感じながら


プレゼント、どうやって渡そう……


俺は悩んでいた。


年下扱いされたくない俺。


ここは格好良く決めたい。


だけど、カッコイイセリフを思い付くわけでもなく……