家庭科室の甘い味

―クリスマスイブ―


今はもう冬休み。


だけど、部活は普通に毎日ある。


部活が終わってから、俺は、はるか先輩の家に迎えに行く。


うちの親父と母さんは、いつも24日は二人でデートをしている。


だから、クリスマスイブの今日は、親がいない。


それは、姉ちゃんが高校生になってから、毎年の事だった。


はるか先輩にその事を伝え、遅くなっても大丈夫か聞く。


そして、どこに行こうかと悩んでいると


「……拓真の家、行ってもいい?」


はるか先輩は、なんて事を言い出した。


だから、クリスマスイブ。


はるか先輩は家に来る事に。